CENIBRA社
            

                肥沃な土壌と共にサステナブルな成長を:
SAP®マイグレーションでプロセスを変革
            

                お客様のご紹介
            

1973年設立の CENIBRA社 (Celulose Nipo-Brasileira S.A.)は、王子ホールディングスのブラジルの子会社で、紙や段ボール製品の製造に使用される漂白ユーカリ・パルプの大手メーカーです。同社の年間生産能力は120万トンで、パルプの98%をアジア、ヨーロッパ、北米の市場に輸出しています。また、ミナス・ジェライス州にユーカリ農園と生態系保護区として25万4,000ヘクタールの土地を所有・管理しています。

                課題
            

  • レガシーERPシステムからSAP S/4HANAへの移行を希望
  • 時間とコストを節約するためにSAP標準を確立する必要
  • 複雑なサプライチェーン管理におけるプロセスの明確性の欠如
  • 唯一の情報源を確立するのに苦慮している
  • ビジネスとITの連携不足
  • 企業の林業プロセスサイクルに対する管理とセキュリティの必要

                透明性の高い一元化されたリポジトリを確立
            

  • 透明性の高い一元化されたリポジトリを確立
  • 顧客とサプライヤのための統合プロセスビューを作成
  • 複雑なビジネスプロセスの簡素化
  • 生産性の向上
  • ITおよびコーポレート・ガバナンスにおける455のプロセスフローを作成
  • プロセス設計とパフォーマンスを分析する140人のユーザを確保
  • レポートの作成とKPIのトラッキング
  • テスト手順の改善

                ソリューション
            

  • ARIS EnterpriseとSAP®ソリューションの拡張機能
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                    「当社のビジネスの性質上、優れたサプライチェーン管理が要求されます。そのため、SAP S/4HANAに移行する際、社内のプロセスに支障をきたすのは避けたかったのです。ARISはすべてをシームレスに統合し、今では持続可能な企業におけるオペレーショナルエクセレンスの未来を担っています。」

– Celulose Nipo-Brasileira S.A.(CENIBRA)社のCIO Ronaldo Neves Ribeiro氏

デジタルの未来を切り開く

製紙業界ではかつて、ユーカリ・パルプはエキゾチックな存在と考えられていましたが、1970年代の登場以来、世界の市場パルプのわずか2%から33%近くを占めるまでになりました。生産量も年間約40万トンから1,600万トン以上へと飛躍的に増加しました。ブラジルの主要パルプメーカーであるCENIBRA社にとって、これは逃すことのできないチャンスでしたが、このチャンスをつかむには、まずシステムとプロセスを一新する必要があったのです。

CENIBRA社は、財務・会計からロジスティクスに至るまで、企業資源計画や管理のほとんどをSAP ERPアプリケーションでサポートしていました。しかし、市場の需要の増加とITシステムの近代化の必要性から、同社が遅れをとっていることは明らかでした。SAP S/4HANAへのアップグレードは、最新のITインフラに向けた必要なステップだったのです。しかし、同時にそれは困難なものでした。同社の有効性の鍵は「フォレスト・プロセス・サイクル」の運用にありましたが、アップグレード中にサイクルが破綻するリスクがありました。CENIBRA社は、これらのプロセスに関連するすべての内部データをロック解除し、ビジネスプロセス分析(BPA)ツールの制御下ですべてを再び同期できるようなツールを探し始めました。このツールは、全社的な唯一の情報源を実現するためのものでした。

SAPデータを自由にする

いくつもの製品が混在する市場を探した結果、ベンダーにとらわれず、SAPソリューションと統合できるオープンなBPAツールに出会いました。それは、プロセス主導の移行ソリューションを提供するだけでなく、SAP S/4HANAへの移行を成功に導くためのあらゆる機能を備えていました。

「他のツールでは、さまざまなSAPシステムを接続することは不可能でした。今では、ARISを使用することで、すべてのツールやシステムにアクセスすることができ、その明確なビューを使用して、プロセスの全景を標準化し、改善することができます」 - Celulose Nipo-Brasileira S.A.(CENIBRA)社のCIO Ronaldo Neves Ribeiro氏

新しいツールによって、CENIBRA社は安全にSAP移行することに成功し、新しいSAP S/4HANAアーキテクチャとプロセスを効率的に整合させました。それ以来、3年以上にわたって、同社は森林のプロセスサイクル全体をマッピングし、管理してきました。ITとコーポレートガバナンスにおける455以上のプロセスフローが設計されており、140人のユーザがプロセスの設計と改善に携わっています。プロセス改善とインフラ管理の要求に対応する専門のアナリストチームもあります。

価値を解放し、戦略を方向転換する力

現在、CENIBRA社は主要なビジネスプロセスを簡素化し、統合しています。これらのプロセスは透明性が高く、文書化されているだけでなく、はるかに効率的であるため、生産性が確実に向上しています。物的、人的、金銭的資源を問わず、リソースの最適化が容易になり、KPIも簡単に追跡できるようになりました。そして、このような透明性は、経営陣が複数の事業体にわたって信頼できるレポートを迅速に作成できることを意味します。

この企業が新たに見出した業務効率は、CENIBRA社にビジネスの回復力と迅速な方向転換力をもたらしました。例えば、COVID-19のパンデミック時には、衛生的な紙製品、救命医薬品、衛生用品、洗浄剤に対する需要が世界的に高まりました。同社のパルプは、これら4つの製品の生産の中心的役割を担っていました。サプライチェーン管理システム(SCM)がすべてデジタル化され、新しいプロセスアーキテクチャに統合されたことで、同社はこの機会をとらえ、市場の新たな需要を満たすために軸足を移すことができたのです。

持続可能な成長のための土壌

そして、サプライチェーンは引き続き再重要課題です: CENIBRA社のように、再生可能な原材料に依存している企業にとって、持続可能性の目標を達成することは重要です。事業の性質上、サプライチェーンの効率的かつ責任ある管理が中核となります。そこでは、厳格なプロセスとロジスティクスが、時間・資金・資源の無駄を省きます。プロセスの透明化により、倫理的なサプライヤーとの協働のガイドラインを設定することが可能になり、ESG規制へのコンプライアンスが簡素化されます。もちろん、一元的なプロセスリポジトリーによってKPIのモニタリングが容易になり、CENIBRA社は持続可能性の目標が順調に進んでいることを確認することができるのです。

「BPM手法の採用をサポートするツールに投資することで、構造化されたプロセスモニタリングを実施し、会社のバリューチェーンをより統合的に把握し、会社のサステナビリティ指標に沿ってすべてのKPIとPPIを監視・管理できるようにしたかったのです」 - Celulose Nipo-Brasileira S.A. (CENIBRA) 社のCIO Ronaldo Neves Ribeiro氏

CENIBRA社は、主要業務システムをプロセスアーキテクチャに統合し、プロセスを可視化してすべてのユーザから見えるようにしました。次のステップは、他のすべてのシステムにビジネスプロセス・プラットフォームを導入することです。同社はまた、今後数年間でインフラの一部をクラウドに移行するという大きな計画も持っています。この美しい地球で半世紀を迎えようとしている企業として、素晴らしい実績と言えるでしょう。

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