お客様の概要
「One NTT」へ
NTT Ltd.は、グローバルITサービスと情報通信技術のリーダー企業です。同社は、31の独立した企業の合併により2019年に誕生しました。グローバル・フォーチュン500社の85%を顧客とするこの新しい事業会社は、データドリブンのデジタル企業の大手としてスタートしました。しかし、様々な異種システムをまとめ、この業界リーダーを効率的に、俊敏かつ迅速にわずかな時間で作り上げることは、途方もない作業でした。
Johan Schoeman氏(NTT Ltd. エンタープライズアーキテクト)は次のように述べています。 「このプロジェクトに成功するためには、31 社、56 の IT アーキテクチャー、2,400以上のビジネス、IT、インフラストラクチャーのアプリケーションの情報を取得・評価し、現状把握するために160 のアーキテクチャー機能にマッピングする必要がありました。」
MS Excelと、NTT が過去に使用したエンタープライズアーキテクチャー (EA) ソリューションでは、この大規模かつ複雑な変革に必要なレベルに対応できないことがすぐに明らかになりました。
「MS Excelではこの膨大なタスクを処理することは、非現実的であることすぐにわかりました。我々がやりたいエクセルのシート、データ、データのリンクが、同時に一人しかできないやり方のため、今回のタスクの処理に必要なデータ管理の複雑さとレベルに適合しないことがわかりました。」と Schoeman氏は言っています。
Schoeman氏とチームは、合併企業の成功には、この混乱を解決するプラットフォームを迅速に見つける必要があると考え、十分な堅牢性を備えたエンタープライズアーキテクチャーのツールを探し求めました。
NTT Ltd.は、Schoeman氏を中心に、各業界のリーダーたちにヒアリングし、どのようなエンタープライズアーキテクチャーツールを使っているか確認しました。その結果、 Software AG Alfabet が選ばれました。2019年6月にSchoeman氏がMS Excelで作成されたすべてのデータをわずか数時間でAlfabetにインポートできるデモを実施したところ、NTT Ltd.の幹部もAlfabetによる成果を確信しました。
なお、そのデモはクラウド(SaaS)の「Alfabet Accelerator」を使用し、実データを用いて実施されたため、同年8月のパイロット環境から本番環境への移行もスムーズに実施できました。
Schoeman氏は次のように述べています。 「NTT Ltdは、過去にもITポートフォリオマネジメントやエンタープライズアーキテクチャーツールを使用しましたが、その成果は限定的でした。しかし、Alfabetはすべてを変えてくれました。Alfabetによって、複雑さの低減、俊敏性の向上、大幅なコスト削減を実現することができました。他のソリューションはAlfabetほど優れておらず、31のグローバル企業の情報資産をまとめるために必要なレベルの分析はできませんでした。
スピードはとても重要です。Software AGの「Alfabet Accelerator」のクラウドサービス「Alfabet Cloud」は、NTT Ltd.の迅速な立ち上げと運営に欠かせないものでした。現在もNTT Ltd.は変革の途中であり、20以上ある販売プラットフォームのような主要アプリケーションのインスタンスを10に減らし、さらに1インスタンスにすることを目標にしています。ITシステム計画は統一され、その効果はすでに、複雑さの低減、自動化の促進、デジタル変革の俊敏性と大幅なコスト改善という大きな利益として形に現れています。
NTT Ltd.の大きな成功は、強力なマルチユーザー環境、可視化機能、ビルトインメタモデルを備えたAlfabetに支えられています。NTT Ltd.の統合プロセスにおいて、アプリケーションと機能のマッピング、利用されているツールとアプリケーション、およびそれらの利用範囲の把握をAlfabetで行うことで、プラットフォームやシステムの共通化を実現するためのグローバル計画について、データに基づく適切な意思決定を行うことができました。
結果として、NTT Ltd.は、現行のアプリケーション環境の文書化、将来の IT アーキテクチャー計画戦略のための分析、目標とするIT アーキテクチャーへのマイルストーン計画と追跡などができるようになりました。販売プラットフォームのインスタンス数が半減し、さらに1つにしていくロードマップを明確に策定できたことは、成果のほんの一例です。
Schoeman氏は、 「私たちは、これまでアプリケーションをすべて見れていませんでした。 しかし、Alfabetのおかげで、ユーザー数、ライセンス、契約と契約期間、プラットフォーム、データベース内のレコード数、アプリケーションのライフサイクルとサポートの計画、ITシステムの成熟度など、将来の計画とロードマップを作成するために考慮すべき多くの情報に目を向け、理解することができました。」 と言っています。
Schoeman氏は、 「私たちは、これまでアプリケーションをすべて見れていませんでした。 しかし、Alfabetのおかげで、ユーザー数、ライセンス、契約と契約期間、プラットフォーム、データベース内のレコード数、アプリケーションのライフサイクルとサポートの計画、ITシステムの成熟度など、将来の計画とロードマップを作成するために考慮すべき多くの情報に目を向け、理解することができました。」 と言っています。
また、NTT Ltd.は、200以上のマーケティングに関するITシステムを20のプラットフォームで構成される1つのコアプラットフォームに整理集約中です。 Schoeman氏は、続けて次のように言っています。 「これは、単に既存のプラットフォームを統合するだけでなく、デジタル変革を推進し新しいビジネスに必要な機能を実現することです。」
Mark van Bavel 氏(NTT Ltd. デジタルプラットフォームアーキテクチャー担当執行役員副社社長)は、 「将来に向けたデジタル変革の推進のためには、整理集約と合理化による業務効率の向上は、NTT Ltd.の統合にとって必須です。エンジンを交換しながら飛行機を操縦するようなものです。Alfabetは、この困難な課題への対処を可能にする優れた唯一のツールです。」 と述べています。
Schoeman氏は次のように述べています。 「世界は常に変化していますが、Alfabetによって私たちは常に未来を先取りできます。 これこそが、トランザクションデータシステムの力です。現在の状況を把握し、最新の情報に基づいて変革のための意思決定を行うためには最新のデータを把握すること重要です。」
NTT Ltd.において、Alfabetは、31のグループ会社を1つのグローバルリーダーにするための重要な戦略的プラットフォームであり、経営層の意思決定に欠かせないソリューションとなっています。 Schoeman氏によれば、 「そして、Alfabetへの期待はますます高まっています。 Alfabetを戦略策定や意思決定のためにAlfabetを使用したいという多くの依頼者が、毎週私の事業所の部屋に訪れるのです。」 とのことです。