お客様の紹介
ドイツテレコムグループ社 (ティア 1 グローバルキャリア) は、長期にわたって、マシンツーマシン (M2M) およびモノのインターネット (IoT)の通信におけるリーダーの地位を維持しています。同グループのソリューションは、製造業のデジタル化を促進しています。これは、インダストリアルインターネットまたはインダストリー 4.0 と呼ばれています。
ドイツテレコム社は、統合可能な主要な構成要素をまとめることにより、M2M と IoT に関する力強いリーダーシップを示し続けています。また、IT およびコンサルティングサービス会社である T-Systems 社を通じて、グローバル企業に幅広いサービスを提供しています。
エグゼクティブサマリ
技術の進化、コンシューマライゼーションの増加、グローバルな競争の激化により、経済は変化しています。そんな中、多くの組織は、新たな課題を克服し、新たな機会を開拓するためにデジタル変革に取り組んでいます。ドイツテレコム社は独自の方法で、企業顧客の最適なパートナーとして自らを位置付け、市場でのデジタル変革を推進しています。
Cumulocity IoT を活用したドイツテレコム社の「モノのクラウド (Cloud of Things)」IoT プラットフォームにより、お客様は世界中に分散した機器の運用信頼性を迅速、簡単、効率的に改善し、プロダクトイノベーションを大幅に改善して、サービスベースの新しいビジネスモデルをシームレスに採用できます。同社は、インダストリー 4.0 の取り決めを実現するリーダーであり、マネージドコネクティビティプロバイダから完全なエンタープライズソリューションプロバイダに移行し、サービス収益を増大させています。
企業顧客の価値を高める
ドイツテレコム社は、Dürkopp Adler 社、Deutsche Afrika Linien 社、HUBTEX 社、Definitiv 社などの顧客が、グローバルな競争力と革新性を維持するためにビジネスを変革する必要があることを認識しました。企業顧客との既存の関係と、IoT 採用の簡素化に重点を置くことで、同社の企業顧客はエンドツーエンドの IoT ソリューションを簡単かつ効果的に実装できるようになりました。これにより、企業顧客は、エンドカスタマーのサービスレベルと顧客満足度を効率的に高め、運用コストを削減し、製品中心の企業からサービス中心の企業に変革することで、それぞれの顧客のニーズに対応できるようになりました。
同社は、統合通信サービス、セキュリティ、最先端技術の統合における過去の実績により、エンドツーエンドの IoT ソリューションを提供するのに非常に有利な立場にあることを認識し、IoT デバイスを接続してエンタープライズアプリケーションを構築するための安全で堅牢なクラウドプラットフォームを提供することを決定しました。これによって同社は、企業変革のバリューチェーンでより包括的な役割を果たすとともに、お客様がより簡単にビジネスプロセスを自動化し、段階的に進化できるようにしました。
Software AG の技術が活用されたドイツテレコム社の「Cloud of Things」
ドイツテレコム社は、2015 年に Cumulocity の IoT プラットフォームと関連サービスを「Cloud of Things」サービスに採用しました。これらのサービスにより、同社は完全なエンドツーエンドソリューションを提供できるようになり、企業顧客はコアビジネスに集中できるようになりました。Cumulocity IoT が提供するサービスにより、同社は、迅速な開発、アジャイルな改良、商用概念実証の信頼性の高い展開など、デジタル変革におけるお客様の重要な IoT 成功要因に対処できます。
同社が採用した Cumulocity IoT ソリューションは、ドイツテレコムデータセンタに完全にリブランド化された堅牢なマルチテナント環境を提供しています。さらに、Cumulocity は、製品化された概念実証サービスと市場投入を促進する要素を提供しました。これらは、IoT ソリューションの開発の容易さと初期のサポートという、重要な成功要因を満たすものです。
ソリューションの主なコンポーネント
Cumulocity IoT プラットフォーム
- Cumulocity IoT プラットフォームの完全にブランド化されたプライベートエディション
- ドイツテレコム社のデータセンタに導入
- IoT デバイス管理、ストリーミング分析、カスタマイズ可能なダッシュボードによる可視化、IoT 統合機能
概念実証の迅速な実現
- IoT の概念実証をお客様に迅速に提供
- 企業は迅速に試行、改良、検証を実行可能
- アジャイルソリューションの開発 - 迅速な立ち上げと迅速な打ち切り
市場投入の促進要素
- 新規顧客および既存顧客との関係のスピーディな構築
- 販売およびマーケティングのサポート
- 共同事業開発チーム
これらのサービスにより、ドイツテレコム社は、企業顧客がデジタル変革を行うための最適なパートナーとして位置付けられました。同社は、マネージドコネクティビティプロバイダからエンドツーエンドプロバイダに移行することで、企業顧客に提供する価値を高めることができました。Cumulocity IoT プラットフォームにより、通信事業者はデバイス管理、アプリケーション管理、アプリケーション開発、および垂直サービスをコア IoT 製品にバンドルできるため、通信事業者の全体的な IoT の機会を少なくとも 3 倍に増やせることが証明されています。
Cumulocity IoT により、通信事業者は IoT での収益を 3 倍以上に増やすことが可能
ドイツテレコム社の M2M 担当シニア・バイスプレジデントである Alexander Lautz 博士は、次のように語っています。「ドイツテレコムの「Cloud of Things」サービスは Cumulocity と密接に協力して開発されました。これは、企業顧客からかなりの関心を集めており、商用展開が進行中です。当社のソリューションは、IoT 展開で認識されるオーバーヘッドに関する多くの懸念を払拭し、お客様の機器を数分で接続できるようにします」。
ドイツテレコム社の成功は、これだけではありません。将来的にドイツテレコム社は、Cumulocity を使用して IoT プラットフォームの可視化ツールをさらに強化し、企業がより簡単に接続して「Cloud of Things」のメリットをさらに活用できるようにサービスを拡張する予定です。
成功を収めるためにも役立つ Cumulocity IoT
Cumulocity IoT は、2010 年以来、IoT 向けの独立したアプリケーションおよびデバイス管理プラットフォームをリードする存在です。Cumulocity IoT は、IoT ソリューションを迅速に展開するための完全な機能セットを提供するオープンプラットフォームです。主な機能には、データの収集と保存、リアルタイム分析、リアルタイムでの可視化、IoT デバイス管理などがあります。オープンで公開されている API とオープン UI フレームワークにより、パートナーおよびお客様は独自のニーズに合わせてプラットフォームを構成、拡張できます。
IoT ソリューションにとって重要なのはスケーラビリティ、セキュリティ、および信頼性です。当社の前身は、世界のモバイルブロードバンドスペシャリストである Nokia Siemens Networks の一員であり、その経験から当社はサービスを中断することなく数百万台ものデバイスを安全に管理することができます。Cumulocity IoT は、クラウドやオンプレミスに展開できます。小規模から始めて、ビジネスに適した展開モデルで数百万台のデバイスにスケールアウトすることができます。
あらゆるモノをつなげることが可能
100 以上の認定済みデバイスと事前統合型デバイスで、今すぐ IoT プロジェクトを開始しましょう。当社のデバイスエージェントで、数百台もの異なるデバイスをサポートできます。ドキュメント、SDK、ソースコードに無料でアクセスが可能です。
あらゆるネットワークで使用可能
セルラー、固定、省電力、衛星、メッシュ、ハイブリッド、プライベートのすべてのネットワークで機能します。当社のソリューションは VPN なしで機能するため、ファイアウォールを開く必要はありません。SmartREST を使用してトラフィックを 80% 削減できます。
すべてのアセットデータの保存および管理
アセット、デバイス、構成、測定値、イベント、障害に関するすべての情報を Cumulocity IoT に保存できます。インベントリをグループ化して検索できます。アセットを地理的に追跡できます。イベントとアラームをリアルタイムで処理できます。
アセットのリアルタイム制御
Cumulocity IoT のインスタントプッシュテクノロジを通じて、セキュリティを損なうことなく、どこからでもリモートデバイスを制御できます。
アラームとインシデントの管理
デバイスの可用性を自動的に監視し、デバイスの障害を管理できます。
独自の IoT アプリを数分で作成可能
Cumulocity IoT Application Builder を使用して、さまざまなプラグインから独自のアプリケーションをグラフィカルに構築できます。
ビジネスのスマートルールの追加
使いやすいポイントアンドクリックのインタフェースでスマートルールを作成できます。ルールエンジンを使用して、「マシンが 60 分間停止した場合にメールを送信する」など、運用上重要なルールを迅速に実現できます。
