APIマネタイズとは?
            

APIによって収益を得る方法

APIマネタイズとは何か?

聞きなれない方も多いと思いますが、APIマネタイズ(収益化)とは、企業がAPIを使って直接または間接的に収益を出す方法です。APIマネタイズモデルには、従量制、月額/年額課金、経時的に消費されるAPIトランザクションの「バケット」購入など、さまざまなものがあります。マネタイズは本質的に、APIのビジネスプランの創出となります。言うまでもなく、プランは必ず、APIユーザーに高品質で一貫した価値を提供しなくてはなりません。

API の普及が新たな機会をもたらし、市場を拡大し続ける中、APIマネタイズ戦略は、新たな APIエコノミーに乗り出そうとする企業にとって不可欠なものとなっています。

マネタイズモデル

APIは、テクノロジー資産から、ビジネスを構築できる製品へと変遷してきました。モバイルアプリから自動車、フィットネス機器に至るまで、あらゆるものにAPIが埋め込まれています。いまや、APIが提供するデータやサービスは貴重な商品です。しかし、APIは他社が開発したテクノロジーの中に埋もれていることが多く、それにより成長を推進する方法は必ずしも明確ではありません。

最初のステップは、APIにお金を支払う個人にとっての価値の観点から、APIを検討することです。まれに、APIがエンドユーザーにとって明らかに価値を持つ場合もありますが、ほとんどの場合、APIはアプリを構築する開発者のためのツールです。開発者とつながり、動機を与えることは、APIビジネスモデルの成功に不可欠です。誰が恩恵を受けて、他にどのような選択肢があるのかを見極めると、マネタイズモデルをよりよく選択できるようになります。

マネタイズのための課金設定には、下記のような複数の方法があります。

  • 従量制: API: 呼び出しごとに課金されます。これはデータにも当てはめることができ、使用したデータのMB単位で課金できます。この方法は最もシンプルで、すでにデジタル製品ベンダーとして確立しているAPIプロバイダーに最も効果的です。
  • サブスクリプション: 1つのAPIまたはAPIセットへのアクセスに対するシンプルな定額制のサブスクリプション料金です。有用な機能を提供するが、プロバイダーの運営に予測不可能なコストを発生させるような可能性のある大量のデータを提供しないAPIに最適です。
  • 無料: 開発者は特定のしきい値までは無料で基本APIにアクセスでき、そのラインを超えると段階的な価格設定モデルによる従量制に移行します。これは、「無料」APIを広く普及させることができるため、マネタイズされたパブリックAPIとしては特に人気の高いモデルです。ビジネスの観点からは、価格設定の階層が上がるにつれ収入と共にAPIが拡張するため、運用コストを予想しやすくなります。
  • トランザクション毎の課金: 開発者はトランザクションごとに支払い、1つのトランザクションは複数のAPIにまたがることができます。従量制と同様、確立したデジタルプロバイダーに、より効果的です。
  • レベニューシェア: APIの収益はプロバイダーと開発者の間で分配されます。これは、APIが使われるたびにAPIプロバイダーが利益を得る場合に有効です。たとえば、ある開発者が作った旅行サイトで、レンタカー会社が提供するAPIを公開する場合などです。
  • 有料で広告なしコンテンツ: このモデルでは、APIは広告収入でまかなわれているので、ユーザーがお金を払うと広告は削除されます。通常、大規模な低コストのアプリで使われています。
  • 有料パートナー: クリック、インプレッション、さらには購入などを通じて、貴社への潜在的なトラフィックを促進するために、パートナーが貴社のコンテンツを組み込みます。パートナーは、エンドユーザーの関与度に応じて、または顧客が商品を購入した場合にのみ、報酬を受け取ることができます。この手法により、オンライン小売業者は、顧客ターゲティング力を微調整できます。

その他の間接的な検討事項が、API投資のビジネス上の意思決定に影響を与える可能性もあります。以下のようなものがあります。

  • これまで一緒に仕事をしたことがないパートナーやサプライヤーとの交流
  • 新規セグメントからの顧客獲得
  • 内部APIにより従業員の生産性や品質を向上させ、内部プロセスを迅速化

最初のステップ

ビジネス戦略を策定するときは、まず現在の API ユーザーと会話することをお勧めしますAPIポータル やその他のAPIエンゲージメントプラットフォームは、コミュニティを構築するだけでなく、どのAPIが成功しているかの分析にも理想的です。ポータルに参加している開発者に、何に価値を感じているか、またそれに対してお金を使いたいかどうかを尋ねましょう。ハッカソンを主催して関心度を測ることも有効です。そして、品質や使いやすさに関するクレームには細心の注意を払いましょう。

APIが拡張に対応可能で、エンドユーザーが期待するレベルのセキュリティと保護を提供できることが重要です。また、継続的な品質と最高のパフォーマンスを実現するために、強力なエンドツーエンドガバナンスを導入しましょう。

Software AGの提案するAPIマネタイズ

webMethodsAPI管理プラットフォーム は、APIマネタイズのための強力なソリューションを提供し、 APIのライフサイクル全体をより容易に管理して、外部の開発者やパートナー、その他の利用者にAPIを公開することができます。 

webMethodsなら、以下のことを実現します。 

  • APIやサービスの設計、開発、導入、バージョン管理、廃止のプロセスを管理 
  • APIを安全にプロビジョニングし、認証、仲介、ペイロード変換、APIマネタイズの機能を提供
  • APIの利用状況を分析し、パフォーマンスダッシュボード、SLA違反、APIマネタイズの請求書発行に必要な指標を収集 
  • 異種アーキテクチャ間を横断するサービストランザクションのステータスをリアルタイムに可視化 
  • イベントやアラートの通知を受けることで、問題に即座に対処 
  • プロセスの自動化を可能にし、APIドキュメントとプロビジョニングポリシーを自動的に作成 
  • バックエンドシステムやアプリケーションと容易にインテグレーション

webMethodsには、クラウド上で利用可能なAPIポータルも含まれており、開発者はAPIへ容易にアクセスできます。

webMethods API管理プラットフォームでAPIマネタイズを行うメリット

Software AGが提供するwebMethods API管理プラットフォームは、APIマネタイズにおいて重要なメリットを提供します。webMethodsを使用すると、固有の企業資産をAPIとしてより容易に公開し、あらゆるデバイスやテクノロジーに対応するモバイルアプリやWebアプリをプロビジョニングすることができます。開発コミュニティを活用することで、新規市場への参入が容易になり、新しい販売チャネルを開拓し、リーチを拡大できます。また、webMethodsは企業のクラウド、ハイブリッド、モバイル戦略を加速させるのにも役立ちます。

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